犬の腎結石を知る
腎盂(じんう)に結石ができ、尿に血がまじる。
腎結石の症状
結石は腎臓の片方に出来る場合と両方に出来る場合があります。
結石が小さいものだと時に目立った症状はあらわれません。
その為飼い主も気づかない事が多いようです。他の病気の時にX線検査などで偶然発見されることもあります。
しかし、尿路感染症を併発することが多いので、尿路感染症の症状から発見されることがあります。
病気が進行するにつれ腎不全の症状が現れ、尿の中に微量の血が見られることもあります。
腎結石の原因
結石が出来る原因は完全にわかっていないのが現状です。
尿の中にはさまざまな種類の物質が高い濃度で存在します。
これが何らかの原因で乱れる事により、結石が出来やすくなります。
また、細菌に感染すると、たいていの尿は、アルカリ性になります。
ほとんどの場合はこのアルカリ性の尿の中で作られることが多いようです。
腎結石の予防・診断・治療
診断
結石はほとんどの場合X線検査で容易に見つかります。
また結石を映しやすくする特殊な撮影をしなければいけない事もあります。
治療法を決めたり、病気の経過について調べるためには、尿検査や血液検査を行います。
治療
薬物による内科治療ではなく外科的治療により手術によって取り出すのが原則です。
結石が片方か、それとも両方にあるのかなどで現れる症状なども違ってくるため慎重な判断が必要です。
また、再発を防ぐために何らかの感染症がある場合は感染症に対する治療を行うことも必要です。